シロッコファンは多翼送風機ともよばれており、他の換気扇に比べて静かで、送風の用途だけでなく空調用や給排気用などにも使われており、とても万能な換気扇です。

それ故に汚れが付きやすく、加えて構造も複雑です。
「シロッコファンの取り外し方が分からない!」という方がいらっしゃるように、掃除がしにくい場所でもあります。

しかし、シロッコファンは放っておくと自分では対処できないくらい汚れてしまいます。
かといってそのまま使い続けると、汚れた空気の中で生活することになるので、居住者に良い影響はありません。
掃除が面倒だからといって、放置しないよう注意しましょう。

シロッコファンの掃除方法が複雑なのは確かですし、頑固な汚れが付着することも多いようです。
従って、水とぼろ雑巾だけでは汚れが落ちないかもしれません。

しかし、普段の掃除方法に一工夫を加え、汚れの性質に合った洗剤を選択すれば、難解なシロッコファンの掃除も簡単になるのです。

この記事では、シロッコファンを簡単に掃除するための工夫やおすすめ洗剤をご紹介します。
「シロッコファンを掃除してみよう!」「シロッコファンって自分で掃除できるの?」という方は、ぜひ参考にしてください。

シロッコファンってどんな換気扇?どこに使われている?

シロッコファンは、屋内にあるダクトを通じて屋外へ排気できるので、プロペラファンに比べると屋外の風や天気の影響が少ないという特徴があります。

設置場所は、一般的なご家庭ではキチンやお風呂場でしょう。
キッチンは調理をする場所なので、料理の臭いなどを排気するためにシロッコファンが設置されています。

一方のお風呂場は、水を多く使うため湿気が多い場所です。
従って、カビの発生を抑えるための空調としてシロッコファンが設置されています。

このように、シロッコファンは臭いの除去から除湿まで、万能な換気扇なのです。

シロッコファンの取り外し方

「シロッコファンの取り外し方が分からないから掃除をしない」という方は多くいらっしゃるでしょう。

いざ掃除を初めてみると、「取り外し方が分からないから旦那に協力してもらおう」という方もいらっしゃるかもしれませんね。

そこで、シロッコファンの取り外し方を分かりやすくご紹介します。

 

1.まずは、ゴム手袋を絶対着用してください。

シロッコファンが不衛生ということもありますが、トタンや金属の錆によるトゲや角などで手を切る恐れがあるからです。
ゴム手袋は、なるべく厚手のものを選ぶようにしましょう。

 

2.ゴム手袋を着用し終わったら、いよいよ作業に入っていきます。

まずはフィルターを外して、四方にあるねじをドライバーでゆるめましょう。
ねじをゆるめる際は、フィルターがねじの緩みによって突然落ちないように支えましょう。

 

3.フィルターを外すと奥の方にシロッコファンが見えるはずです。

シロッコファンが見えたら、ベルマウスというリングのような部品を外します。
ベルマウスにも大体4か所にねじがありますので、フィルターと同じ要領で外していきます。

 

4.ベルマウスが外せたら、次はシロッコファンを取り外しましょう。

まずは、ファン中央部にあるねじを手で回してください。
ねじを回す時は、ねじの表記をしっかりチェックし、どちらの方向に回せば緩むのか確認しておきましょう。

もし、ねじが回りにくい場合は、汚れが溜まっているかもしれません。
台所用アルカリ性洗剤をかけると、汚れが落ちてねじが外れやすくなります。

みなさんもぜひお試しください。

キッチンのシロッコファンの特徴

同じシロッコファンでも、設置されている場所によって汚れの性質や掃除の仕方が変わります。

そこで、まずはキッチンのシロッコファン掃除についてご紹介していきます。

キッチンのシロッコファンの掃除の頻度は?

キッチンのシロッコファンを掃除する頻度は、一般的に3~6ヶ月に1回と言われます。

しかし、キッチンのシロッコファンには頑固な汚れが付着しやすいので、なるべく短い周期で掃除をした方が良いでしょう。
早めに掃除すると頑固な汚れを予防できるため、掃除が簡単に終わります。

そのため、大体3ヶ月に1回を目安として、フィルターに汚れが見受けられた場合はこまめに掃除すると良いでしょう。

キッチンのシロッコファンにつく主な汚れの種類

キッチンのシロッコファンにつく汚れは、大半が油汚れです。
日々の料理に油は欠かせませんから、シロッコファンに油汚れがつくのは当然でしょう。

油汚れは酸性の汚れなので、シロッコファンの金属には良くありません。
放置しておくと油が金属の中に染み込んだり、凝り固まったりするので頑固汚れに変質することもあります。

また、気温の低い時期は油が固まりやすいので、こまめに掃除していても落ちにくいという事例もあり、中々厄介です。

さて、そんな油汚れですが、どのように掃除していけば良いのでしょうか?

掃除の準備をしよう!必要な物リスト

キッチンのシロッコファン掃除に必要な物は以下の通りです。
後述する風呂場のシロッコファン掃除と準備物はほぼ同じなので、併せてご紹介いたします。

・洗剤各種
・ゴム手袋や軍手
・ゴーグル
・新聞紙
・歯ブラシ
・スポンジ
・雑巾
・バケツ
・台

まずは洗剤ですが、キッチンの場合はアルカリ性のものを選びましょう。
(キッチン掃除用洗剤と書かれていれば大丈夫です。)

風呂場のシロッコファンを掃除する場合は、中性洗剤やカビキラーなど、カビや臭いを絶つものがおすすめです。

次にゴーグルです。
必須というわけではありませんが、あれば尚いいでしょう。

シロッコファンの掃除は見上げ行うので、洗剤や洗浄液から目を保護するために役立ちます。

ゴム手袋や軍手は前述の通り、金属のへりによる切り傷を予防し、洗剤が直接手につかないようにするために必須です。

新聞紙・スポンジ・歯ブラシ・雑巾などは、ゴシゴシとこするための道具です。
※全てが必要なわけではありませんが、こするための道具はあればあるほど便利です。

バケツは2つほど用意しましょう。
一つは薬液と水を混ぜた水溶液、もう一つは真水のみをいれたものを準備します。
2種類のバケツがあれば、水拭きと洗剤を用途に合わせて選択できます。

シロッコファンに手を伸ばすための台については、しっかり直立するものを選びましょう。
脚立でも良いですが、「脚立が不安定で怖い」という方は、ミカン箱などで台を作っても良いかもしれませんね。

キッチンのシロッコファンの汚れにはこれ!おすすめ洗剤

前述したように、キッチンのシロッコファンの汚れは、油汚れがほとんどです。
油汚れは酸性なので、酸性の汚れを中和できるアルカリ性洗剤を使いましょう。

ここからは、キッチンのシロッコファンにおすすめなアルカリ性洗剤をご紹介していきます。

重曹

重曹は、弱アルカリ性です。

また、重曹の細かい粒子は研磨剤のような役割を果たすので、シロッコファンのみならず、様々な場所の掃除に役立ちます。

重曹を洗剤として使うためには、まず重曹水を作らなければなりません。
重曹水の作り方は、水1リットルに対して重曹大さじ4杯をしっかり溶かすだけです。
できた重曹水をスプレー容器やバケツに入れておきましょう。

なお、重曹水は普通の洗剤と同じように使えます。
具体的には、雑巾に重曹水をつけて汚れている箇所をまんべんなく拭き、寝かせる方法がおすすめです。
重曹水をつけておくと、自然と油汚れが浮いてくるので、ゴシゴシこすることなく、キレイに汚れが落ちます。

重曹は手にも環境にも良い洗剤ですが、弱アルカリ性なので凝り固まった頑固汚れには不向きです。
もし重曹水でも取れない場合は、他の洗剤を試してみましょう。

マジックリン

マジックリンは、酸性汚れ専門の洗剤です。
重曹では取れなかった汚れも、マジックリンを使えばキレイに落ちるはずです。

マジックリンを使う場合は、油汚れに噴射して、重曹と同じようにしばらく放置します。
「汚れに触れたくない」という方にはおすすめですね。

重曹を噴射して放置する時間は、5分ほどで問題ありません。
マジックリンはかなり強いアルカリ性なので、短時間つけておくと汚れが浮いていきます。

ただし、直接肌につくと人によっては肌荒れが起こるので、注意が必要です。

セスキ炭酸ソーダ

最後におすすめする洗剤は、セスキ炭酸ソーダです。
あまり聞き馴染みのある洗剤ではないかもしれませんが、セスキ炭酸ソーダも広義の意味では重曹にあてはまります。
しかし、重曹よりも数倍汚れの落ちが強く、マジックリンよりも環境に良い洗剤です。

最近では近くのドラッグストアで購入できるので、試してみてはいかがでしょうか?

お風呂のシロッコファンの特徴

お風呂場は湿度が高く、カビの温床になりやすいため、シロッコファンのフィルターや本体にカビが発生することがよくあります。
お風呂場の汚れは酸性汚れとは違うので、キッチンのシロッコファンとは違った洗剤を使う必要があります。

お風呂のシロッコファンの掃除の頻度は?

お風呂場のシロッコファンを掃除する頻度は、時期によっても異なります。
6月から夏にかけては湿度が高くなりますので、1ヶ月に1度くらいの掃除をおすすめします。

それ以外の時期は大体3ヶ月に1回くらいで良いでしょう。
しかし、少しでも換気中に「カビ臭いな」と感じたら、すぐに掃除をしましょう。

お風呂のシロッコファンにつく主な汚れの種類

前述の通り、お風呂場のシロッコファンにはカビよく生えます。
カビは、キレイに掃除したつもりでも、根が残っているとすぐに再発生します。
また、放置していると増殖する点も厄介です。

次にホコリもよく付着します。
カビは水分とホコリに含まれるたんぱく質を餌にして成長します。
ただのホコリだと思って侮ってはいけません!

お風呂のシロッコファンの汚れにはこれ!おすすめ洗剤

お風呂場のシロッコファンには、カビを根こそぎ除去できる強力な洗剤が必要です。
おすすめの洗剤は以下の通りです。

中性洗剤

まずは中性洗剤です。
台所用洗剤でも構いませんが、掃除用の中性洗剤を使っても良いでしょう。

使い方は、バケツの中に洗剤を適量入れ、水で薄めるだけです。
薄めた中性洗剤を雑巾につけながらゴシゴシこすりましょう。
中性洗剤の種類によっては、抗菌効果や消臭効果もあるのでおすすめです。

カビキラー

カビキラーは、カビ汚れ全般に使える強力な洗剤です。
中性洗剤では人力による清掃が必要ですが、カビキラーは対象箇所に噴霧し、数分放置しておくだけでカビの根元から除去できます。

「完璧なカビ対策をしたい!」という方は使ってみると良いでしょう。

重曹

最後に重曹です。
重曹は消臭効果・カビ対策に非常に良い薬品です。
中性洗剤で洗った後、重曹で完全に消臭してみましょう。

用意するものはバケツと水10Lと重曹大さじ30杯です。
水と重曹をバケツの中で溶かし、重曹水の中に洗ったばかりのシロッコファンの各部品を漬け込んでおきます。

大体一昼夜寝かせた後、重曹をしっかり洗い流せば消臭完了です。

業者に依頼して完璧な掃除をしてみよう

「どうしても自分では掃除したくない」「自分ではどうしようもない」という場合は、清掃業者に依頼してみましょう。
ハウスクリーニング業者に依頼すれば、お風呂場もキッチンも掃除してもらえます。

お風呂場、キッチンともに料金は10000円~20000円くらいが相場なので、プロに任せてみてはいかがでしょうか?

汚れを予防するためにやっておきたいこと

日頃から汚れの付着を防止し、掃除の回数を減らす手立てはないものでしょうか?

結論から言うと、キッチンもお風呂場も同様で、新しいフィルターへの交換が最も有効です。
最近では油や湿気をファンに通さないフィルターが販売されています。

とはいえ、フィルターが汚れてきたら、効果は半減されてしまいます。
フィルターは定期的に交換しましょう。

換気扇が汚れていては、換気の意味がない!

シロッコファンのみならず、換気扇が汚れていては、換気の意味がなくなります。

フィルターのファン部分を指でなぞっただけで、おびただしいほどの埃や汚れがつく場合はイエローサイン。
すぐにでも掃除をしましょう。

家の空気を守ることは家に住む人々を病気から守り、健康を維持するという意味でも大切なことです!
みなさんも、これを機にシロッコファンの掃除を始めてみてはいかがでしょうか?