家の掃除は毎日の日課です。
そうは言っても、家の隅から隅まで毎日掃除するわけにはいきません。

目の行き届かないところは、案外掃除をしないものです。
中でも、キッチンやお風呂場にある換気扇は、日々掃除をしない場所ではないでしょうか。

確かに、換気扇の掃除は面倒くさいですし、内部構造も複雑です。
取り外しも面倒ですし、日々掃除をしない分、掃除の仕方が分からない方もいらっしゃるでしょう。
しかも、掃除をしたとしても、換気扇はすぐに汚れてしまいます。

従って、換気扇は家の中でも1、2を争うほど掃除が難しい場所だと思われがちなのです。
しかし、実際やってみると難しくはありません。

掃除の方法を工夫すれば、初めての方でも簡単に換気扇をキレイにできます。
しかし、面倒くさいからといって放置していると、自分では掃除不可能なくらい汚れが溜まってしまいます。

換気扇に汚れが溜まると、換気の効果はあまり得られず、かえって換気扇から油やカビの臭いが充満することさえあります。

この記事では、キッチンやお風呂場の換気扇掃除の方法、そしておすすめの洗剤をご紹介していきます。

汚れが溜まる前に、換気扇掃除をしてみてはいかがでしょうか?

換気扇の掃除準備をしよう!必要な物リスト

換気扇掃除の準備物は以下の通りです。

・掃除用手袋

ゴム手袋がおすすめです。
洗剤の種類によっては、手に付くと危険なことがありますし、汚れを直接触ると不衛生です。

また、傷口などから金属の錆びや菌が入ると危険なので、必ずゴム手袋を着用してください。

ただし、100均などで購入したゴム手袋は、金属のへりなどに引っかかるとすぐに破れてしまうので、比較的丈夫なものを購入しましょう。

・軍手

軍手は、換気扇を取り外す際に使います。
ゴム手袋ですと、指先を上手く使えませんし、破れることもあるので不便です。

しかし、軍手は金属のへりから手を守ってくれるため、用意しておいた方が良いでしょう。

・スポンジ

スポンジは、換気扇掃除をする上で絶対に必要です。
お掃除消しゴムでも代用できますが、研磨剤が含まれているので、換気扇の金属部分をすり減らせる可能性があります。

市販のスポンジでは汚れが取れない場合のみ、お掃除消しゴムを使いましょう。

・雑巾・ぼろ布

雑巾は、スポンジでは行き届かない隅のよごれをふき取る際に使用します。
指先にサックを付けるようにして使うと掃除しやすいでしょう。

なお、雑巾は不要になったTシャツやタオルの再利用で十分です。
10センチ四方程度に切り取って、雑巾を作りましょう。

・古い歯ブラシ

歯ブラシは、雑巾・ぼろ布では掃除がしにくい部分を磨く際に使います。

汚れがしつこい場合は、歯ブラシに歯磨き粉をつけるように研磨剤や洗剤をつけてください。
磨く際は、「小さい範囲を素早く」という点を意識しましょう。

・各種洗剤

キッチンの換気扇とお風呂場の換気扇では、汚れの種類や性質が違います。
従って、洗剤も使い分ける必要があります。

詳しくは後述しますが、キッチンの場合はアルカリ性の洗剤、お風呂場の場合は中性洗剤を主に使いましょう。

・大きなバケツ

バケツがあると、粉タイプの洗剤と水を混ぜ合わせる際や換気扇を洗浄液につけ置く際に重宝します。

つけ置きがしやすいよう、できるだけ大きなバケツを用意しましょう。

キッチンの換気扇を掃除しよう

キッチンの換気扇の掃除頻度は?

キッチンの換気扇は、3ヶ月~半年に一回掃除をしましょう。
ただし、3ヶ月~半年という期間はあくまで目安です。

換気扇につく汚れは、時間が経てば経つほど落ちにくくなります。
外から見て換気扇が汚れているようであれば、すぐに掃除をしてください。

特に、換気扇にホコリが付着していると、衛生上よくありません。
1週間に1回くらい、目に見える範囲はふき取っておきましょう。

キッチンの換気扇につく主な汚れ

換気扇には油汚れがよく付着します。
キッチンは調理をする場所なので、いたる所で油汚れが目立ちますが、換気扇も例外ではありません。

何かを炒めている時、目に見えない油が換気扇に飛び、蓄積すると汚れに変貌します。

油汚れの厄介な点は、時間が経てば経つほど落ちにくくなるところです。
付着して間もない油であれば、台所用洗剤で落ちますが、凝り固まった油汚れはなかなか落ちません。

次に多い汚れがホコリです。
ホコリは換気扇のタイプによってつく場所が違います。

ファンがむき出しのタイプはファンに、格子があるタイプは格子に着くことが多いようです。
ホコリが溜まるとファンの可動部に侵入し、異音発生の原因や故障に繋がるので注意しましょう。

キッチン換気扇掃除におすすめの洗剤

換気扇レンジクリーナー

換気扇レンジクリーナーは、頑固な油汚れを泡の力で分解する洗剤です。

使う時は20センチほどの距離から汚れに吹きかけて、すぐに布かキッチンペーパーでふき取りましょう。
ゴシゴシとこすらなくても汚れが取れるので、掃除の際は重宝します。

ただし、皮膚につくとかぶれる恐れがあるため、使用の際はゴム手袋の着用が必須です。

また、換気扇の塗装やフッ素コートが剥がれたり、変色する恐れもあるので、使いすぎに注意しましょう。

重曹

重曹はアルカリ性なので、酸性の油汚れに効果的です。
使い方は、以下の2種類から選択してください。

① 研磨剤と同じ要領で換気扇を磨く
② 重曹水を作って換気扇をつけ置く

重曹水を作る際は、熱湯10リットルにカップ1杯分の重曹をしっかり混ぜ合わせましょう。
溶け残しがあると、効果が半減してしまうので注意が必要です。

その後、換気扇を重曹水につけ置きします。
大体一晩ほどつけ込んだら真水ですすぎ、汚れの取れていない部分はスポンジや歯ブラシで擦って落としましょう。

消臭効果がある上にコストも安いので、重宝するアイテムです。

マジックリン

マジックリンは、重曹やレンジクリーナーとは違い、界面活性剤によって汚れを浮かす作用があります。
界面活性剤には界面の性質を変える特性があるため、本来は混じり合わない水と油が混じり合うのです。

マジックリンを使う時は、油汚れがひどい箇所にスプレーを噴きかけ、5分ほど放置します。
汚れが浮いてきたら、真水でよくすすいでください。
水洗いだけでは落ちない油汚れも簡単に落ちます。

ただし、マジックリンには刺激の強い成分が含まれているので、素手で触らないようにしましょう。

セスキ炭酸ソーダ

セスキ炭酸ソーダは重曹の一つですが、重曹以上に肌に優しく、水に溶けやすい上に効力も強いという点が特徴的です。

水に溶かしたセスキ炭酸ソーダをスプレー容器に入れておけば、洗剤の代用品になりますし、つけ置き用洗剤としても使えます。

また、セスキ水は沸騰させるとアルカリ性が強くなり、油汚れを落とす効果が強くなります。
つけ置き用として使う際は、沸騰させてから使いましょう。

なまはげ

なまはげは、瞬間油汚れ洗剤と呼ばれる洗剤です。
油部分に噴きかけるだけで、ほぼ完ぺきに汚れが落ちます。

ただし、どの洗剤よりも強力な分、刺激臭があり、手につくとかぶれてしまいます。

また、フッ素コートや塗料を劣化させるので、目立たない部分で試用してから全体に使った方が良いでしょう。

小麦粉

小麦粉も換気扇掃除に使えます。

ただし、小麦粉は粒子がかなり細かいので、金具などの精密部に入ると取れなくなり、換気扇が故障する恐れがあります。
精密部への使用は避けましょう。

小麦粉の使用方法は、汚れの上に適量をふりかけた後、ゴム手袋を着用した手で円を描くように擦るだけです。
小麦粉が油分を吸収して玉になり、換気扇表面の油汚れがなくなります。

掃除をする際は、床などに小麦粉が落ちないよう、新聞紙を敷いておくと良いかもしれません。

油汚れが落ちたら、最後にお湯で洗い流して完了です。

ただし、小麦粉を流してしまうと排水管に詰まる恐れがあるため、排水口に使い捨てフィルターを設置しておき、まとめてゴミ箱に捨てましょう。

風呂場の換気扇を掃除しよう

風呂場の換気扇の掃除頻度は?

風呂場の換気扇を掃除する頻度は、外面は週に一回、中まで開けて掃除をする場合は月に一度が妥当です。

お風呂場は水や湿気による機器の劣化が激しいのですが、換気扇も例外ではありません。
キッチンの換気扇よりも短いスパンで定期的に掃除しましょう。

また、キッチンの換気扇と同じように、異音が発生したり、カビの臭いがするなどの異変が見られた場合は、すぐに掃除してください。
湿度の高い夏季は、特に注意する必要があります。

風呂場の換気扇につく主な汚れ

風呂場の換気扇には、カビや水垢がよく付着します。
風呂場には、カビの餌となるホコリや水分が豊富なので、換気扇内はカビの温床です。

しかも、見えない根が残っていると、カビはすぐに再発生して増殖します。
また、臭いも酷いので、コマメに掃除することをおすすめします。

風呂場の換気扇掃除におすすめの洗剤

カビキラー

カビキラーを使えば、簡単にカビを根から除去できます。

ただし、刺激が強い薬品なので、使用する際はゴーグルなどを着用しましょう。
スプレーでカビキラーを吹き付けた際に見えない粒子が目に入ると、目がかゆくなる恐れがあるからです。

また、ゴム手袋の着用も必須です。

重曹

キッチンの換気扇と同様に、風呂場の換気扇掃除にも重曹を使用できます。
使い方は、キッチンの換気扇掃除と同じです。

重曹にはカビの嫌な臭いを消臭する効果もあるので、汚れも落ちて一石二鳥だと言えるでしょう。

なお、臭いが酷い場合は長めにつけ置くと効果的です。

台所用中性洗剤

ゴシゴシとこすって汚れを取るなら、台所用中性洗剤がおすすめです。
スポンジやブラシによく馴染ませてから、汚れている部分を磨きましょう。

台所用中性洗剤は、カビキラーよりも消臭力や汚れを予防する効果、汚れを落とす力は劣ります。

しかし、手や環境に優しい上、どのご家庭にも常備されているので、非常に手軽に使えます。

アルコール

お風呂場は、カビの中でも黒カビが発生しやすい場所です。

アルコールには、カビを元から除去する効果はありませんが、換気扇全体によく馴染ませることによって、黒カビの発生を抑制することができるのです。

ぜひ、掃除が終わった後は試してみてください。

キレイにするだけで終わりじゃない!汚れの予防で仕上げ!

汚れを予防するために、一番簡単にできることはフィルターの取り付けです。
フィルターを取り付けるだけで、油や水の侵入はある程度防げます。

ただし、フィルターを付けていれば掃除不要ということではありません。
換気扇が汚れにくいというだけなので、定期的に掃除をしましょう。

なお、フィルターは汚れてくると目に見えてすぐ分かります。
汚れが目立つ場合は、新しいものに取り換えてください。

換気扇を清潔に保ち、室内の汚れを防ごう

自宅の換気扇が汚れると、どのような弊害が出てくるのでしょうか?

まず、家族の健康に害が出てきます。
ホコリや汚れが溜まることで、換気扇の意味をなさなくなるからです。

酷い場合は、キッチンの近くにある全ての部屋に油汚れが蔓延する恐れもあります。

また、ファンの可動部にホコリが詰まることによって、換気扇が動きにくくなるので、毎月の電気代がジワジワと上がっていきます。

このように、換気扇の汚れを放置していると、良いことは何一つありません。
定期的な掃除を心がけるようにしましょう。