「お風呂場の黒カビが落ちない…」とお悩みではありませんか?
市販のカビ取り剤を使うと少しは綺麗になりますが、微妙に黒ずみが残ったりしますよね。
お風呂の黒ずみが残ってしてしまうのは、市販のカビ取り剤でカビが落としきれていないということが考えられます。
当ページでは、お風呂の黒カビや掃除・予防方法について詳しく解説しています。
お風呂のカビに悩まれている方は、是非チェックしてみてください。
1.カビキラーではお風呂場の黒カビは落ちないってホント?
「カビキラーを使ったのにまだ黒カビが残っている!」なんて経験ありませんか?
せっかくカビキラーを買ってきたのに、黒カビが取れないとガッカリしてしまいますよね。
ではなぜ、カビキラーを使っても黒カビが綺麗に落ちないのでしょうか。
それにはカビキラーに含まれる主成分、そしてカビの根の深さが関係していると考えられます。
1-1.カビキラーの主成分-どんな効果があるの?
まずカビキラーに含まれている主成分からみていきましょう。
カビキラーには下記4つの成分が含まれています。
・次亜塩素酸ナトリウム
・水酸化ナトリウム
・界面活性剤
・安定化剤
次亜塩素酸ナトリウム
次亜塩素酸ナトリウムはノロウイルスの消毒にも効果的と言われるほど強い殺菌作用・漂白作用・酸化作用のある塩素です。
この次亜塩素酸ナトリウムにはカビを分解させる作用があると言われているため、市販の黒カビ除去剤の多くには次亜塩素酸ナトリウムが含まれています。
水酸化ナトリウム
水酸化ナトリウムには油やタンパク質を溶かす効果があります。
また、上述した次亜塩素酸ナトリウムの浸透効果を促進させる効果も期待できます。
別称として苛性ソーダ(かせいソーダ)と呼ばれることも多いようです。
界面活性剤
界面活性剤は水と油になじみやすく、油を水に溶けやすくする作用があります。
界面活性剤は石鹸の主成分としても有名です。油を浮かして汚れを洗い流しやすくする効果があります。
安定化剤
安定化剤には液体の分離や析出を防ぐ効果があります。また、液体の凍結を防ぐ効果も併せ持っています。
1-2.なぜカビキラーでは黒カビが落ちないのか?
カビキラーは日本で30年以上も前から販売されているロングセラー商品です。
この長い歴史を見る限り、カビキラーの効果は折り紙つきと言えます。
ではなぜ、カビキラーを用いても黒カビが落ちないのでしょうか。
その理由は、カビの根の深さによるものだと考えられます。
カビキラーは根の深いカビまで殺菌できると謳われていますが、奥深く根付いたカビの”カス”まで取り除くことが出来ないのです。
カビキラーでは”生きたカビ”を殺すことは出来ても、殺菌後の死滅したカビの”カス”まで取り除くことが出来ないわけです。
つまり、カビキラーを使っても黒カビが落ちない原因は「内部のカビは死滅しているが、根深い部分に残ったカビの”カス”が取り除けていないから」というわけですね。
とはいえ、カビの”カス”と言えども、壁やタイルに黒ずみが残ったままの状態では完全に殺菌出来ているかは疑わしいです。
また、見た目的にも綺麗ではないですよね。
ではどうすれば、お風呂場の黒カビを綺麗に撃退することができるのでしょうか。
2. 頑固なお風呂のカビを撃退!カビ汚れをキレイにする方法
お風呂の黒カビを撃退するには確かにカビキラーのような強力なカビ取り剤が効果的です。
しかし、カビ取り剤を使用する以外にもカビ退治に有効な手段はあります。
それでは詳しく見ていきましょう。
2-1.まずはカビを退治!カビを殺菌する方法
頑固なカビを退治するには、塩素系漂白剤が効果的です。
カビキラーも塩素系漂白剤に該当します。
塩素系漂白剤は強い殺菌作用、漂白作用があるため頑固なカビには塩素系漂白剤が効果的です。
しかし、その殺菌作用の高さ故に取扱いには十分な注意が必要です。
使用時には液体が直接肌に触れないよう必ず手袋を付け、肌を保護しましょう。
さらに塩素系漂白剤は有害な塩素ガスが発生するため、利用時には必ず窓を開ける、換気扇を最大にするなどして常に換気を行いましょう。
また有害な塩素ガスは空気中にも漂うため、直接吸い込んでしまうと非常に危険です。
そのため、ガスを直接吸いこまない、目に入れないためにもマスクとゴーグルを必ず装着しましょう。
また、カビ退治には50℃以上のシャワーあるいはお湯をかけるのも効果的です。
カビは50℃以上のお湯がかかると約5秒で死滅すると言われています。
しかし、50℃のお湯に直接触れると火傷をする恐れがあるため、お湯を扱う場合には自分の身体にお湯がかからないよう十分注意しましょう。
2-2.目地の黒ずみが取れない時は目地用のペン・シール
上記の方法を試しても目地の黒ずみまで取りきれない場合もあるでしょう。
その理由は上述したように、根の奥深くに入り込んだカビの”カス”まで除去出来ていないからです。
この根の奥深くに入り込んだカスは取ることが出来ないため、どうしてもその部分だけが黒ずみとして残ってしまいます。
そのような場合には、目地用ペンやシールで白く塗ってしまいましょう。
目地用ペンやシールは、ゴムパッキンやタイルの目地を白く塗りつぶすことの出来る便利グッズです。
文房具の”修正液”と言えばイメージしやすいかも知れませんね。
黒ずみが目立つ部分を白く塗りつぶすことで、黒ずみを目立たせなくすることが出来ます。
目地用ペンやシールはホームセンターなどで購入できるため、お風呂場の黒ずみで悩んでいる方は是非一度試してみてはいかがでしょうか。
3.これでもう悩まない!お風呂の防カビ対策!
カビは「一度発生してしまうと完全に落としきるのが難しい」ことが分かりました。
それならば、カビが発生する前に撃退すれば良いのではないでしょうか。
ここでは、お風呂場の防カビ対策について詳しく説明していきます。
3-1.なぜお風呂場にカビが発生してしまうの?
お風呂場は家の中で最もカビが発生・繁殖しやすい環境と言えます。
一般的にカビは「湿度が高い場所に繁殖する」といったイメージがありますが、実際はどうなのでしょうか。
カビは下記4つの条件が揃うことで発生・繁殖します。
・酸素
・温度:20℃以上~30℃未満
・湿度:70%以上
・養分:人の垢や石鹸カス、髪の毛など
酸素
カビが発生・繁殖するには酸素が必要不可欠です。
言い換えれば、真空状態ではカビは発生しない、ということですね。
しかし、お風呂場を真空状態にするのもまず不可能ですし、非常に危険です。
そのため、酸素はどうしても供給されてしまいます。
温度
カビが最も発生・繁殖しやすい温度は20℃以上~30℃未満と言われています。
お風呂場の温度は一般的に20℃以上~30℃(入浴時)となるため、カビが繁殖しやすい環境だと考えられます。
湿度
カビは湿度70%以上の環境で発生・繁殖しやすくなります。
お風呂場はドアを締め切った状態(入浴時)で湿度100%となるため、カビの発生・繁殖する条件に当てはまります。
養分
カビは人の垢や石鹸カス、髪の毛などを養分として成長します。
そのため、お風呂場にはカビの成長を促す養分が揃っているわけです。
このようにお風呂場にはカビが発生するための4つの条件が全て揃っているため、カビが大量に発生・繁殖してしまうわけですね。
3-2.市販の防カビ剤は必要?効果や口コミは?
ではお風呂場の防カビ対策として市販の防カビ剤は有効なのでしょうか。
また、効果や口コミはどうなのでしょうか。
防カビ剤にはいくつかの種類がありますが、特に人気が高いのが「ルックお風呂の防カビくん煙剤」で有名な「煙剤」です。
そして、「ルックお風呂の防カビくん煙剤」はネット通販のランキングでも上位に入るほど、防カビ剤として人気を博している商品です。
では「ルックお風呂の防カビくん煙剤」の効果や口コミを見ていきましょう。
「ルック お風呂の防カビくん煙剤」は除菌成分が配合された煙を発生させることで、手の届かない天井や掃除が難しい小さな隙間などのカビをまるごと除菌できる商品です。
お風呂場全体を除菌効果の配合された煙で包み込むイメージです。
インターネット通販の口コミを見てみると、下記の口コミが多く掲載されていました。
・2ヶ月に1回これをやるだけで本当にカビが発生しません!
・本当に2ヶ月掃除はほぼいりません!
・黒かびがまったく出ません!
・カビとりから解放されます!
など効果を実感した高評価な口コミが多いようです。
その一方で、
・効いているかどうか分からない
・正直、効果はわかりにくい
・期待したほどの効果はありませんでした
・香りが少し強い
など実際に使って効果を感じなかったケースもあるようです。
また使用時の香りも人によっては少し強く感じるのかも知れません。
このように市販の防カビ剤は必ずしも効果が立証されるものではない、ということです。
しかし、「ルックお風呂の防カビくん煙剤」のような煙剤は天井など手の届かない所まで煙で除菌してくれるため、一度利用して自身で効果を試すのも良いかも知れません。
市販の防カビ剤を使用する場合には、使用方法をしっかりと読み、安全に十分配慮した上で使用してください。
3-3.お金をかけずに防カビ対策をする方法
では、お金をかけずに防カビ対策する方法はないのでしょうか。
もちろん、あります。
上述したようにカビは酸素、温度。
湿度、養分の4つの条件が揃うことで発生・繁殖しやすくなります。
酸素の対策はもちろん不可能ですが、他の3つについては簡単に対策ができます。
それでは順番に見ていきましょう。
温度
カビは20℃以上~30℃未満の環境で発生・繁殖しやすくなるため、常に換気をしてお風呂場の温度を20度未満に抑えるようにしましょう。
簡単な方法としては、
・入浴後、冷水をかけてお風呂場自体の温度を下げる
・入浴時以外は常にドアを開けて熱や湿気が籠らないようする
などが防カビ対策として有効です。
湿度
カビは湿度70%以上で発生・繁殖します。
そのため、お風呂場の湿度を抑える対策が必要です。
特にお風呂場に水滴が残っていると湿度の上がる原因ともなるため、入浴後は必ず水滴を全て拭き取るようにしましょう。
また、ドアを締め切った状態でお湯張りを行うと、蒸気によってお風呂場の湿度が上昇してしまいます。
そのため、お湯張りをする際にも必ずドアを開けておきましょう。
養分
カビは人の垢や石鹸カス、髪の毛などを養分として発生・繁殖します。
そのため、お風呂場に石鹸カスや髪の毛などを残さないことが、防カビ対策として有効な手段と言えます。
例えば、
・お風呂に入った後に必ず排水溝に詰まっている石鹸カスや髪の毛を全て取る
・床や壁に付いてしまった泡や液体を全て洗い流すなどを行うだけで、カビの養分を排除することが出来ます。
また、シャンプーの泡や垢は壁だけでなく天井にまで飛んでいることがあります。
そのため、壁だけでなく天井にもシャワーをかけるなどして泡や垢を残さないようにしましょう。
4. お風呂掃除お役立ち情報!お風呂場掃除には重曹とクエン酸が効果的!
お風呂掃除には重曹とクエン酸が効果的です。
重曹とクエン酸があれば、市販の洗剤では落としきれない頑固な汚れを落とすこともできます。
4-1.なぜ重曹とクエン酸が効果的なの?
ではなぜ、重曹とクエン酸がお風呂場掃除に効果的なのでしょうか。
詳しく見ていきます。
重曹
重曹は弱アルカリ性です。そのため、皮脂汚れや排水溝のぬめりなど”酸性”の汚れを落とすのに効果を発揮します。
クエン酸
クエン酸はその名の通り”酸性”です。そのため、石鹸カスや水垢などアルカリ性の汚れを落とすのに効果を発揮します。
このように重曹とクエン酸を使用することで、お風呂場に発生する酸性とアルカリ性の汚れを同時に落とすことができるわけです。
4-2.重要とクエン酸はどこで購入できる?
重曹とクエン酸は薬局やスーパーで購入することが出来ます。
店舗にもよりますが、100円ショップでも売られているようです。
また、重曹の場合「食用」と「工業用(掃除用)」の2種類が販売されていますが、「工業用(掃除用)」を購入するようにしましょう。
基本的にはどちらも同じ重曹なのですが、衛生管理面や粉のきめ細かさなどの違いから、それぞれ「食用」と「工業用(掃除用)」と分けられています。
お風呂場掃除にはどちらを使用しても問題ないのですが、一般的に「工業用(掃除用)」よりも「食用」の方が値段が高い傾向にあるため、コスパの面でも「工業用(掃除用)」が良いかと思います。
4-3.重曹とクエン酸を使った黒ずみ汚れの落とし方
では、重曹とクエン酸を使った黒ずみ汚れの落とし方をご紹介していきます。
やり方は非常に簡単です。
用意するものは、重曹、クエン酸、スポンジ、ブラシのみです。
なお、この方法を実践する際には必ず換気をしながら行ってください。
また手袋やゴーグルも装着するようにしましょう。
手順
1.黒ずみ部分に重曹の粉をふりかけます
2.その重曹の上にクエン酸をかけます
3.その上に少量の水をかけます
4.水をかけると科学反応によって炭酸ガスが発生します
5.その状態で2分間放置します
6.2分間放置した後、スポンジで擦ります
7.最後に黒ずみが残った箇所をブラシで磨きます
上記の方法で簡単に黒ずみを落とすことが出来ます。
この方法は壁やタイルの黒ずみだけでなく、排水溝の汚れにも効果的です。
重曹とクエン酸だけで簡単に綺麗にすることができますので、是非実践してみてはいかがでしょうか。
なお、ブラシを磨く場合にはタイルや壁を傷つけてしまう恐れがあるため、十分気を付けて行ってください。